2013年3月30日土曜日

絵手紙(善福寺公園の春2)

患者さんからいただきました


2013年3月17日日曜日

2013 ドラえもん ひみつ道具博物館

 今日はひさしぶりの休日でした。もちろん、毎週日曜日はやってくるのですが、なかなか家庭サービスもままならない日々でした。今朝は朝一番で2013ドラえもんの映画に、こどもたちを連れてでかけてきました。


 見終わった直後のこどもたちの感想は、「とてもおもしろかった!」でした。その後から、恒例の「あの場面はどうなっているの?」という質問攻撃にあいました。ところが、質問攻撃を受けていて気がついたのですが、まったく記憶にない場面が多数あることがわかりました。どうも、映画中に眠っていたようです。けっして映画がつまらないなどということを思っているわけではないのですが、暗くて暖かい、そして花粉のとんでいない室内で、不覚にも眠りに誘われてしまったようでした。

2013年3月12日火曜日

荻窪病院循環器カンファレンス


 平成25年3月11日 荻窪病院循環器カンファレンスに出席しました!

 今日は大震災からちょうど二年目、荻窪病院循環器カンファレンスでは、災害対策等の勉強会がありました。

 最初に杉並区 田中良区長から今後の杉並区災害対策の実情と方向性のご報告がありました。

 その後に、荻窪病院 村井信二院長より、先の東日本大震災の際の荻窪病院のSDMATという災害対策チームの当時の実働に関してご紹介がありました。荻窪病院をはじめとするSECOMグループの病院は協同して、宮城県南三陸町に医療チームを6班も派遣していたそうです。彼らは、医療のみでなく、滞在中は毎日のように炊き出しも行っていたそうです。当時の南三陸町の生々しい映像の供覧もありましたが、「壊滅的」というような光景がスクリーンに広がっていました。医療チームのお一人が、「きっと三ヶ月後にはこのがれきもきれいに片付けられるのかもしれないな?!」とおっしゃっていた何気ない一言が印象的でもあり、民間の意識と政治の乖離をも感じさせられました。

 荻窪病院 石井康宏副院長からは、杉並区唯一である災害拠点病院の荻窪病院の目指すべき方向性に関してのご紹介がありました。荻窪病院での災害対策訓練の様子もビデオで供覧がありました。少し、気恥ずかしそうに訓練をされている病院職員の方々が、徐々に真剣なまなざしで訓練に臨む姿が映しだされていました。石井副院長から、クリニックのスタッフは発災後3日間は、緊急医療救護所に集合して医療を行う、その後は各クリニックでの診療再開が望ましいという言葉がありました。
 しかし、現在のクリニックでは、電子カルテやレントゲン装置が稼働できるのか否か問題点も多く残されていると感じました。また、投薬も院外処方である現在、薬剤の備蓄がありません。それら必要物資の供給に関しても問題がありそうです。
 石井副院長から、「患者さんにおくすり手帳をきちんともっていてもらう。」というアドバイスがありましたが、たしかにそれさえできていれば、緊急時にカルテがなくてもなんとかできるであろう道筋が作れそうに思われました。

2013年3月11日月曜日

杉並区医師会学術講演会

 平成25年3月8日 杉並区医師会学術講演会に出席しました!

 ブログの更新がごぶさたとなってしまっていました。今年の冬は、インフルエンザとノロウイルス感染症の流行で、なかなかブログの更新の時間が作れませんでした。現在も花粉症が猛威をふるっていますので、みなさんご自愛下さい。

 今回は、東京医科大学循環器内科学教授の山科章先生のご講演が、杉並区医師会主催でありました。出席し勉強させていただきました。山科先生のご講演の様子は、立て板に水のごとき解説スピードでした。あふれんばかりの知識量とそれを裏付ける豊富な臨床経験からのご講演という印象で、圧倒されました。普段からお世話になっているのではありますが、今後もいろいろご指導いただきたいと、強く感じました。

 講演内容は「肺動脈塞栓症を見逃さないために」というものでした。昨今の日本列島をおそっている大地震後に車中泊を余儀なくさせられた際に発症する事が多いとわれております。車内のような狭い空間で仮眠をとる事により、ふくらはぎの極端な安静から、足の静脈に血栓(かさぶたのようなもの)ができてしまいます。次に動いたとき、すなわち翌朝に動き始めた後で、その血栓(かさぶた)が足から肺に流れ込んでしまい急激に呼吸が苦しくなってしまうような病態です。重症な場合には命に関わる事も少なくなく危険です。
 予防としては、圧迫ストッキングの着用、ふくらはぎの運動を数時間毎に行うこと、脱水にならないようにするということになるようです。

 医師としては、臨床所見と急性期の心電図変化に着目することが大切との事でした。具体的には、
1)右軸偏位    Ⅰ誘導でR/S=1.0〜0.8
2)右心負荷    肺性P波の出現
3)時計回り回転  V5 R/S=1.0
4)右側胸部誘導での陰性T波の出現
★SⅠQⅢTⅢの所見があれば典型例と考える必要がある。
胸部写真では左の第2弓の突出や右肺動脈の腫脹と肺野の透過性亢進。
D-dimerの上昇も有意な所見とのことでした。

 失神発作をともなう事もあるとのことでした。

 この疾患は、顕著な臨床データがでないことがあり、医師がこの疾患を念頭におきながら診療にあたることが重要であることも強調されておりました。