虎の門病院名誉院長の秋山洋先生(81歳)が9月19日亡くなられました。
生前、秋山先生にはたいへんお世話になりました。
今でも克明に覚えておりますが、秋山先生が虎の門病院の院長をなさっていた頃に、私は院長室に呼び出されておこられたことがあります。秋山先生の先輩である先生よりご紹介いただいた患者さんの、病状報告をおこたっていた時です。私自身若かったこともあり、おこられたときに「しかし・・・」と言い訳しようとして、さらにおこられました。今の時代は、紹介医への病状報告はシステマチックに当たり前のことのようになっていますが、その当時は、かならずしもきちんとした仕組みがない状況でした。秋山先生は患者さんを紹介してくださった諸先生のことをたいへん大切にされておられましたのでご報告が遅くなったことを(今から思うと)親心で注意してくださったのだと思っております。
私はその時のことを肝に命じて、同じような失礼をすることがないように細心の注意はらっているつもりです。
秋山先生には医学のこと、手術のこと、社会常識のこと、他にも数多くのことを教えていただいたと思っております。感謝の念に絶えません。
ありがとうございました。